300人もの人を襲った人喰いワニ、ギュスターブとは?|ブルンジの巨大なナイルワニの真相に迫る

300人もの人を襲った人喰いワニ、ギュスターブとは?|ブルンジの巨大なナイルワニの真相に迫る

ギュスターブはブルンジに生息するオスの大型ナイルワニで、人食いワニとして有名です。ギュスターブはルジジ川岸とタンガニーカ湖北岸で200〜300人もの人々を食い殺したと言われています。

ギュスターブのプロフィール

種類 ナイルワニ
性別 オス
誕生 1955年頃
生息地 ブルンジ、ルジジ川とタンガニーカ湖周辺
体重 910kg以上(推定)
体長 6メートル以上(推定)

ルジジ川の位置を示す地図

タンガニーカ湖の位置を示す地図

解説
ギュスターヴは捕獲されていないため、正確な体長と体重は不明ですが、体長6メートル以上、体重910キロ以上と推定されています。年齢は歯があることから60歳以下と推定されています。
ギュスターブは身体に3つの銃弾痕という特徴があります。右肩のあたりも深い傷がありますが、それらの傷跡がどのように付いたのかは明らかになっていません。ギュスターブを研究した科学者や学者は、ギュスターブの並外れた体格が、魚やアンテロープ、シマウマといったナイルワニの通常の獲物となる俊敏な動物を狩る能力の妨げになっており、カバや大型のバッファロー、そして人間といった大型動物を捕獲するようになったのではと考察しています。ギュスターブは人食いワニと呼ばれるにもかかわらず、しばしば犠牲者の死体を食べずに残すといいます。ワニは数ヶ月間食事をとらずに過ごすことができるので、ギュスターブは獲物を慎重に選ぶのではないかと言われています。

目撃と死亡の可能性

2009年、ギュスターブはタンガニーカ湖近くのルジジ川で目撃されました。それを最後に長らくギュスターヴの目撃証言は途絶えていましたが、2015年6月に地元住人が水牛を捕食する姿を目撃し、生存が確認されました。
『トラベル・アフリカ・マガジン』という雑誌の2019年のブルンジ旅行に関する記事で、ライターはギュスターブが死んだことを知ったと報告しています。 ただ、ギュスターブがどのように死んだのかは明らかになっておらず、証拠もないため、曖昧な情報となっています。